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  バガテル第25番イ短調  (エリーゼのために)
第1章 エリーゼのために…
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「ほらぁ、毎日逢って勉強してさぁ…
 そうしてこうもするのよ…」
 舞香ちゃんはそう囁きながら、僕のを舐めてくる。

「あ、うん…」

「あぁそうだぁ、お互いに勉強しながら、出来たらさぁ、こうするってのはぁ?」

「そ、それはいいかも」
 そう、それは、葵さんが僕にしてくれていた『アメとムチ勉強法』であった。

「じゃあ、そうしましょうよぉ」

「え、う、うん」

 その舞香ちゃんからの提案は、正に僕にとっては天使の囁きの如くの、夢の様な事であった…

 そして…

 この時から、僕の心の中には完全に舞香ちゃんが住み付いてしまい…

 葵さんは…

 ううん、決して葵さんの事を忘れた訳では無いのだが…

 あの、ある事が起きるまでは、完全に心の隅に鍵を閉めてしまってしまったんだ。

 そう、ある事が起こるまで…

 そして、それは、まだずうっと後のこと…

「うふ、じゃぁさぁ、しゅんくんもさぁ、もっと勉強頑張ってさぁ…
 一緒の高校に行きましょうよ」

「うん、そうだね、行けたら、あ、いや、行きたいなぁ」
 
「ダメよ、絶対に一緒の高校に入ろうよ、そして、そしたらさぁ…」

 本当に僕は、舞香ちゃんと一緒の高校に入りたくなってきていた…

「そしてさぁ、そしたらさぁ…
 合格が決まった夜にさぁ…

 二人で…」
 すると舞香ちゃんは熱い目を僕に向け、見つめながら…

「え…」

「二人で…しようよ…
 うん、わたしの初めての人になってよ…」
 そう言ってきたんだ。

「あ…う、うん…」

 舞香ちゃんにとっての初めての…

 いや、ソレに関しては僕にとっても初めての女だ…

 そして僕は、そんな舞香ちゃんの提案に…

 初めてワクワク…

 いや、初めてセックスという口唇の愛撫だけではない…

 挿入というの愛の営みにも興味を持った…

 いいや、興味津々になったんだ。

 

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