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  バガテル第25番イ短調  (エリーゼのために)
第1章 エリーゼのために…
 21

「あ、あら、また、出そうなの?
 もぉ、早過ぎるぅ…
 まだ、まだダメよ、ガマンね…」

 キスをしながら、お互いを扱き合っていた…

 ピチャ、ピチャ、ピチャ…

 唇を吸い、舌先を絡め合い、唾液を交わしていく…

 ニュチャ、ニュチャ、ニュチャ…

 お互いに握り、扱き合っていく…


「あ、うぅぅ…」

 だが、もう僕は限界を迎えていた…

「まだ、ダメ…
 ギリギリまでガマンよ…」

 葵さんはキスをしながらそう囁き、そして、扱く力を緩めてきてくれる…

「あ、う、うぅ、うん…」

 だけど…

 あんなに毎日、毎晩、自ら慰めてきているのに…

 もう限界ギリギリになっていた…

「あ、ぁぁ、うぅぅ…」

 もうダメだ…

 葵さんの手の中で、絶頂の痙攣の震えを起こしてしまう…

「ああっ、ううっ…っん…」

 その瞬間、葵さんが唇で受けてくれたのだ…

「あっ……っくうぅ…」

「ん…む…んんん……」

 僕は葵さんの唇の中で爆発してしまう…

 うわぁぁ…

 激しい絶頂感が全身を走り抜けていく…

 また…

 再び…

 あっという間の射精である…

「あ、あぁぁ…」

 僕は快感と、早過ぎる羞恥心に呆然となってしまう…

「うふ、駿くん…かわいい」

 だが、葵さんは優しい笑みを浮かべながらそう囁き、キスをしてくれた…

「あ、ご、ごめんなさい…」

「え、何で謝ってくるの?」

「だって…早過ぎ…だから…」

「あぁ、もう、それはいいのよぉ…
 早いに決まってるんだからぁ…」

「え?…」

 早いに決まってるって?…

「だってぇ、初めてなんだしぃ…
 まだ中二なんだし…
 早いに決まってるじゃん…」

「だって…」

「あ、ほら、それはアレよ…
 言葉のアヤっていうかぁ、盛り上げるっていうかさぁ…」

「あ…」

「それにぃ、ギリギリまでガマンした方が気持ち良いしね…」

 あ、そうか、そうだったのか…
 僕は少しホッとする。

「わたしだって…
 ホントはギリギリだったのよ…」

 すると葵さんのペニスの先からも、透明な液体が、ツーっと垂れていた…

「それに、まだ、早くない駿くんなんてイヤだし…」
 と、笑いながら囁いてきた。

「あん…」
 
 そんな葵さんの綺麗なペニスを無意識に、衝動的に、唇に含んでしまう…





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