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バガテル第25番イ短調 (エリーゼのために)
第1章 エリーゼのために…
23
「わたしと駿くんは…男と男…」
「あ、そ、それは…」
「女じゃない…から…」
「………」
僕は、言葉が出なかった…
確かに僕と葵さんは…
男と男だ…
だけど…
僕にはそれに対しての違和感や、嫌悪感の類は…
全くないし、無かった…
むしろ葵さんが愛おしくて…
大好きで…
堪らない…
もっと、もっと、愛したいし…
「あ、葵さんと、もっと、もっと、愛し合いたい…」
僕は、そう言った。
「それは、射精が…
気持ちいいから、快感だから…
気持ち良さからの錯覚の言葉よ…」
葵さんは涙を流してはいないが…
まるで…
泣いている様に見える…
「そ、そんな…」
そんなことない…
「この前、わたしが、いきなりキスして…
そこから駿くんは…」
わたしの魔法に掛かっちゃったのよ…
「え、ま、魔法って?…」
魔法って何だ?…
「そう魔法…
それは、射精の快感の魔法…」
「え、し、射精の…」
「うん、そうよ、射精の快感の魔法…
だって駿くんは、この前、わたしがキスして触ったら…
漏らしちゃったでしょう?」
「あ…、そ、それは…」
「まずそれが射精の快感の魔法…」
「………」
そんな…
「そして、今日だって…
少しは、ううん…
もしかしてって…
期待して来たでしょう?…」
「あ、う…」
当たりだ…
その通りだ…
あの日から僕は…
毎晩、昂ぶりが治まらなくて…
自分で慰めていたから…
もしかしたら…
今日も…
『ピアノが聞こえていたら、わたしはいるから…』
あの言葉から…
毎日、帰り道にピアノの音が…
僕の心を騒つかせ…
昂ぶらせ…
そして…
疼かせてきていた…
「それが…
魔法よ、魔法なの…」
射精の快感の魔法…
「わたしだって…」
あれから毎日、毎晩…
駿くんを思って…
自分で…
ううん…
魔法を毎晩掛け続けていたの…
「え、そ、それは…」
それが魔法なのか?…
「その魔法のせいで…
わたしが男だってことを忘れちゃってるの…
わたし達はね…」
「え…」
わたし達……はね…って…
「わたしと駿くんは…男と男…」
「あ、そ、それは…」
「女じゃない…から…」
「………」
僕は、言葉が出なかった…
確かに僕と葵さんは…
男と男だ…
だけど…
僕にはそれに対しての違和感や、嫌悪感の類は…
全くないし、無かった…
むしろ葵さんが愛おしくて…
大好きで…
堪らない…
もっと、もっと、愛したいし…
「あ、葵さんと、もっと、もっと、愛し合いたい…」
僕は、そう言った。
「それは、射精が…
気持ちいいから、快感だから…
気持ち良さからの錯覚の言葉よ…」
葵さんは涙を流してはいないが…
まるで…
泣いている様に見える…
「そ、そんな…」
そんなことない…
「この前、わたしが、いきなりキスして…
そこから駿くんは…」
わたしの魔法に掛かっちゃったのよ…
「え、ま、魔法って?…」
魔法って何だ?…
「そう魔法…
それは、射精の快感の魔法…」
「え、し、射精の…」
「うん、そうよ、射精の快感の魔法…
だって駿くんは、この前、わたしがキスして触ったら…
漏らしちゃったでしょう?」
「あ…、そ、それは…」
「まずそれが射精の快感の魔法…」
「………」
そんな…
「そして、今日だって…
少しは、ううん…
もしかしてって…
期待して来たでしょう?…」
「あ、う…」
当たりだ…
その通りだ…
あの日から僕は…
毎晩、昂ぶりが治まらなくて…
自分で慰めていたから…
もしかしたら…
今日も…
『ピアノが聞こえていたら、わたしはいるから…』
あの言葉から…
毎日、帰り道にピアノの音が…
僕の心を騒つかせ…
昂ぶらせ…
そして…
疼かせてきていた…
「それが…
魔法よ、魔法なの…」
射精の快感の魔法…
「わたしだって…」
あれから毎日、毎晩…
駿くんを思って…
自分で…
ううん…
魔法を毎晩掛け続けていたの…
「え、そ、それは…」
それが魔法なのか?…
「その魔法のせいで…
わたしが男だってことを忘れちゃってるの…
わたし達はね…」
「え…」
わたし達……はね…って…