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  バガテル第25番イ短調  (エリーゼのために)
第1章 エリーゼのために…
  34

 それからの毎日は…

 中二の僕にとって、いや、多分、世の男達にとっては…

 天国の様な毎日となった…


「さぁ、駿、この問題が解けたら、ご褒美あげるわぁ」

「うん、頑張る…」

「うん、大正解っ、じゃあご褒美あげちゃおうかなぁ…
 じゃ、パンツ脱いでぇ…」

 手がいい?…

 お口がいい?…

 ねぇ、どっちがいいの?…

 いわゆる、飴とムチ作戦である。

「最近の駿はさぁ…
 だんだん長持ちしてくる様になったからなぁ…」

 それはそうである…
 ほぼ、毎日シているのだから。

 それに男同士であるから…
 生理でお休みなんて事は無い。

 そして葵さんの体調もあれから順調で、問題はないらしい…

「駿がさぁ、愛してくれるからさぁ、この心も落ち着いていて…」

 お医者様も『心配ない』って云ってくれてるの…

「全部、駿の愛のおかげだわ」

「いや、そんな、僕だって葵さんのおかげで…」

 そう、最高の家庭教師のおかげで、成績は爆上がり…

 そして、ほぼ毎日の愛の抱擁のおかげなのか…
 男性ホルモンが刺激されて成長著しいのか?…

 この二カ月で身長が一気に伸びてきたし…

 なんとなくカラダが少しだけ大きく…
 つまりは子供から大人へと、成長しているみたいだ。

 それに…

「うん駿、すっかり、ちゃんとムケたわねぇ…
 それに少し大きくなったみたいだし…」

 そう…

 僕のチンポも順調に、大人の階段を昇っているみたいなんだ…

 ただ…

 まだ、体毛は薄いまま…

「いいよぉ、毛むくじゃらの駿なんて見たくないから…」

 それはそうなんだが…
 陰毛も脇毛も薄い。

「いいの、かわいいから」
 
「うん…」

「ねぇ…」

 そして葵さんは…

 こうしてたまにおねだりもしてくる…

「キスしよ…」

「うん…」

 そして僕達は愛し合う…

 

「あぁん、し、駿、や、ダメ、あぁ…」

 葵さんは僕の口の中で果てる…

「はぁぁ…
 もう、すっかり、駿には適わなくなっちゃったみたい…」

 そう、葵さんは変わらずに超敏感のままだ…

「駿が上手になったのよぉ…」

 そう、僕は本当に…

 順調に…

 大人の階段を一歩ずつ、昇っていた…

 全ては…

 葵さんの、愛のおかげである…





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