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  バガテル第25番イ短調  (エリーゼのために)
第1章 エリーゼのために…
 55

「だってぇたくさん感じて欲しいから…」

「あ、葵さん…」
 思わず抱き締めてしまう。

「だって、だって…」

 わたしは…

 わたしが、男だから…


「そ、そんな…」

 そんなことは構わない…

 僕は…

 一度だって葵さんが女だったら…

 女だったらなんて考えたことも、思ったことも、一度だって無い…

 いや…

 意識さえ無いんだ…

 
 ただ…

 初めて見掛けた時は本当の女性だと思っただけ…

 初めから男には見えなかったんだ…

 それだけ…

 それからは、その初めての時からずっと女性だと想っているし…

 いや、男だの、女だのなんて殆ど意識したことがないし…

 そもそもが…

 女性、女…

 それ自体ちゃんと、まともに知らないから…

 だから…

 そんな事はどうでもよくて…

 そして…

「僕には、葵さんが全てだから…」

 僕は…
 そんな想いを込めてそう言った。


「え…あ…し、しゅん…」

 すると葵さんは、感極まった感じでそう呟き、そして僕を抱き締め、キスをしながら…

「だから、そんなしゅんが、駿が…
 大好き、愛しているの…
 あぁ、駿、しゅん、しゅん…」

 そして僕と葵さんは抱き合い、再び愛し合っていく…

「あぁ、葵さん、あおいさん…」

 互いに握り合い…

 扱き合い…

 舐め合い…

 しゃぶり合っていく…

「ぁん、や、ん、し、しゅん、ぁぁ、や、だ、ダメ、ん、ぁぁ、イクうぅ…」

 だけど、やっぱり、少しだけ…

 葵さんの方が敏感で…

 先にイッてしまうんだ…

 でも…

 僕は、それが好き、好きなんだ…

 葵さんが先にイッてくれると…

『あぁ、本当に感じてくれているんだぁ…』
 って、ホッとするんだ。

 安心するんだ…

「はぁぁん、ご、ごめん…また、先に…」

「いえ、そんな嬉しいですから」

「今度はわたしが…」
 そう囁きながら僕をいつも愛してくれる…

「手がいい?、お口がいい?」

「うーん、じゃ、お口が…」

 うん…

 唇に含んでくれる…

 葵さんにしゃぶられると、溶けて、融けて、無くなってしまうくらいに感じるから大好きなんだ…

 それだけで十分にひとつに繫がっているみたいだし、いや、繫がっているから…

 愛しているから…

 十分なんだ…


 

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