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バガテル第25番イ短調 (エリーゼのために)
第1章 エリーゼのために…
63
「そうなんだ…
駿、ありがとうね、すっごく嬉しいわ…」
そんな僕の回想を瞬時に読み取ったかのように囁き…
僕にキスをしてきた。
やっぱり葵さんは、僕の心の中が見えるんだ…
「ありがとう…駿、大好きよ…」
そして僕を見つめ囁く。
「あ、う、うん…」
「ねぇ、塗ってみようかなぁ」
葵さんはそう言ってくれて、プレゼントしたルージュを塗り始めてくる。
そんな葵さんの仕草、様子が、本当に嬉しそうで…
僕も吊られて嬉しくなってしまう。
「うん、よし、はい、どう?」
そして僕を見る。
「あぁ、き、キレイです…」
「そう?、似合うかなぁ?」
鏡を見る。
「あぁ、本当だわ、本当に唇が艶々ピンク色ぉ…」
本当に艶々で、かわいピンク色に潤っていた。
「きゃあ、駿、ありがとうねぇ、すっごく嬉しいぃ」
そう小さく叫び、僕を抱き締め、再びキスしてくる。
その艶々ルージュは、甘かった…
甘い味がする…
「わたしさぁ、外には病院以外はさぁ、殆ど出ないからさぁ…」
お化粧なんてしたことないのよねぇ…
「でもぉ、春から高校に通うしぃ、外にも出るようになるからさぁ…」
これからは少しお化粧もしようかなぁ…
葵さんは鏡を見ながら、そんなことを話してきた。
「このルージュ、薄いピンク色だからすっごくいい…」
葵さんは本当に嬉しそうで…
僕も本当に嬉しい…
「あっ、あらぁ、駿…」
すると葵さんは僕の顔を見なながら…
「わたしのルージュが付いちゃってるよぉ」
そう呟き、ティッシュペーパーを取り…
「あ、あらぁ…」
再び僕の顔を…
いや、そのルージュが付いてしまったという僕の唇を見つめてくる。
「ね、ねぇ、ちょっと、駿…」
「え…」
「あらぁ…駿…」
すると葵さんはルージュを手に取り…
「動かないで…
ダメよ、動いちゃ…」
そう囁き、僕の顔を押さえて…
ルージュを塗ってきた…
「そうなんだ…
駿、ありがとうね、すっごく嬉しいわ…」
そんな僕の回想を瞬時に読み取ったかのように囁き…
僕にキスをしてきた。
やっぱり葵さんは、僕の心の中が見えるんだ…
「ありがとう…駿、大好きよ…」
そして僕を見つめ囁く。
「あ、う、うん…」
「ねぇ、塗ってみようかなぁ」
葵さんはそう言ってくれて、プレゼントしたルージュを塗り始めてくる。
そんな葵さんの仕草、様子が、本当に嬉しそうで…
僕も吊られて嬉しくなってしまう。
「うん、よし、はい、どう?」
そして僕を見る。
「あぁ、き、キレイです…」
「そう?、似合うかなぁ?」
鏡を見る。
「あぁ、本当だわ、本当に唇が艶々ピンク色ぉ…」
本当に艶々で、かわいピンク色に潤っていた。
「きゃあ、駿、ありがとうねぇ、すっごく嬉しいぃ」
そう小さく叫び、僕を抱き締め、再びキスしてくる。
その艶々ルージュは、甘かった…
甘い味がする…
「わたしさぁ、外には病院以外はさぁ、殆ど出ないからさぁ…」
お化粧なんてしたことないのよねぇ…
「でもぉ、春から高校に通うしぃ、外にも出るようになるからさぁ…」
これからは少しお化粧もしようかなぁ…
葵さんは鏡を見ながら、そんなことを話してきた。
「このルージュ、薄いピンク色だからすっごくいい…」
葵さんは本当に嬉しそうで…
僕も本当に嬉しい…
「あっ、あらぁ、駿…」
すると葵さんは僕の顔を見なながら…
「わたしのルージュが付いちゃってるよぉ」
そう呟き、ティッシュペーパーを取り…
「あ、あらぁ…」
再び僕の顔を…
いや、そのルージュが付いてしまったという僕の唇を見つめてくる。
「ね、ねぇ、ちょっと、駿…」
「え…」
「あらぁ…駿…」
すると葵さんはルージュを手に取り…
「動かないで…
ダメよ、動いちゃ…」
そう囁き、僕の顔を押さえて…
ルージュを塗ってきた…