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  バガテル第25番イ短調  (エリーゼのために)
第1章 エリーゼのために…
 68

 僕の口の中でビクビクと震えてくる…

 ジュブ、ジュルル…

 あぁ、たくさん感じて欲しい…

 たくさん…


「あっそうだ…」
 僕はハッと気付く。

「はぁ、ん、えっ?…」
 そんな僕の声に葵さんもハッとする。

「そう、そうですよ、ほら、葵さんもアレを…」

 そう、今日通販で買って届き、僕だけが試したアレを…

『オナホール』を…

「あ、う、うん…」
 すると葵さんは少し恥ずかしそうに頷いてきた。

 やはり…

 夜までは我慢できなかった…



 そして、たっぷりとローションを塗り…

「じゃ、じゃあいきますよ」

「う、うん…」

 ジュプ、ニュププ、ジュビュ…

「は、はぁぁん、や、な、なに、これ」
 葵さんはそう小さく叫び、その快感にのけ反り、身悶え、喘いできた。

 ジュプ、ニュププ、ジュビュ…

「はぁ、ん、や、ん、あ、あぁぁ…」

 ジュプ、ニュププ、ジュビュ…

 本当にヌルヌルで、気持ち良さそう…

 いや、本当に気持ち良かったんだ…

「は、や、ん、あ、し、しゅん、あぁぁ…」

 ジュプ、ニュププ、ジュビュ…

 ジュプ、ニュププ、ジュビュ…

「あん、やん、だ、だめ、あ、で、出ちゃうぅぅ…」

 葵さんはそう叫び…

 僕と同じように…

 あっという間に果ててしまう。

「あん、やぁ、っくうぅぅぅ……」

 そして小さく震え、ベッドの上で脱力していく…

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ…」

 その快感の余韻に浸りながら、喘いでいる葵さんは…

 本当に綺麗であった…

 いや、綺麗で、女性そのものだ…

「あ、葵さん…」

 そして僕はそんな綺麗な葵さんに心奪われ…

 キスをしていく…

 本当に…

 本当に葵さんが好き、大好き、愛している…

「あ、あぁ、し、しゆん…」

 あぁ、また…

 そう、僕はまた勃ってしまっていた。

 この美しい葵さんの姿を眺め…

 心を震わせながらキスをしていたら…

 また、勃ってしまったのだ。

 いくら射精して出しても…

 醒めたりしないのである。

 次から次へと…

 心の昂ぶり…

 疼き…

 高鳴り…

 が、止まらないのだ。


「でも…しゅん…」

 すると唇を離した葵さんが…

「本当にかわいいわ…」

 本当の女の子みたい…
 そう、囁いてきた。




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