この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
  バガテル第25番イ短調  (エリーゼのために)
第1章 エリーゼのために…
 73

「あぁ、しゅん、大好きよ…
 ホントの女の子とキスしてるみたい…」

 鏡に映りキスをしている二人は、ショートカットでボーイッシュな美少女と…
 髪をポニーテールにまとめて縛っている妖麗な美少女が…
 抱き合ってキスをしている姿にしか見えない。

 そして僕はもの凄い興奮と、昂ぶりと、疼きを感じていた。

 それはこのスカートのせい…

 いや、この女装のせいかもしれない…

 そして鏡に映った女の子になった自分の姿にも…
 恋をしてしまった様な昂ぶりと、ときめきの心の想いと、震えを感じていたんだ。

「しゅん…好き、大好き、愛してるわ」

「あ、葵さん…ぼ、僕も…」

 そして僕たち二人はお互いにそう囁き合い、抱き合い、キスし合いながら、横目で鏡に映っている女の子の姿になった二人を見ながら…
 更に激しくキスをしていく。

「あぁ、こんなかわいい女の子になったしゅんも大好きよ」
 すると葵さんは昂ぶった目をしながら囁いてきた。

「もちろん男の子のしゅんも大好きだけど…
 このかわいい女の子になったしゅんも大好きよ…」
 
「え…」

 そして、やっぱり葵さんは僕の心の中が分かるみたいだ…

「しゅんもさぁ…
 このかわいい女の子になった自分も好きなんでしょう?」
 そう囁いてくる。

「え、あ、うぅ…」
 さっきの想いをズバリと云われてしまい…
 応えようがない。

「いいのよぉ…
 わたしだってそうだったんだからぁ」

「え…」

「初めてこの心の導きで女の子の服を着てぇ、お化粧を軽くした時にぃ…」

 わたしもさぁ、ときめいて、思わず自分の姿に見惚れちゃったもん…

 しばらく鏡の前から動けなくなっちゃったもん…

「え、そ、そうなんだ…」

 葵さんもそうだったんだ…

「うん…そうよ…」

 本当に見惚れちゃったわぁ…

「だからしゅんの気持ちもさぁ、よぉく分かるのよねぇ…」

 それにぃ、本当にかわいいしね…

「あ…う、うん…」

 本当に葵さんには僕の心の中は全部お見通しなんだ…

「でもダメだよ」

「え…」

「しゅんの中の一番は…」

 わたしじゃなくちゃダメだからね…

「あ、え、は、はい…」

 それはもちろんそうだ…

「わたしが一番だからね」

「はい、もちろん」

 やっぱり、僕の心は全部お見通しみたい…




/209ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ