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  バガテル第25番イ短調  (エリーゼのために)
第1章 エリーゼのために…
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「さあ、だからぁ、わたしを、わたしだけを見て…」

 そして葵さんは鏡にタオルを掛けて、隠した…

「わたしだけを見て…」
 葵さんはそう囁くと、また、僕のスカート中に頭を入れ、ストッキングの上から舐めてきた。

「あっ、あ、あおいさん…」
 僕はその快感に震え、のけ反り、喘いでしまう。

 本当にナイロン繊維のザラザラ感と葵さんの舌先のヌメリの感触が相まって快感なんだ…

「あ、あぁぁ…」

 ピチャ、ピチャ、ピチャ…

 震えてしまうほどの快感であり、また、再び、射精感の昂ぶりが高まってくる。

 そして…

 葵さんは、このストッキングというナイロン繊維の快感を知っている?…

 知っているからこそ、こうして弄り、舐めてきているんじゃないのか?…

 そんな想いが浮かんできた。

 ピチャ、ピチャ、ピチャ…

「あっ、あ、あぁ、あお…い…さん…」

 本当に感じてしまい…

 本当にヤバかった…

「あ、う、うぅぅ…」

「ふうっ、どう、気持ちいい?」

 すると、もう限界…
 と、いうギリギリのタイミングで葵さんは、スッと舌先を離し、スカートの中から顔を出してくる。

「あんっ、ん、ふ、ぁぁ…」 
 僕はそれの絶妙なタイミングにホッとするのと、急なチンポの快感の空虚感に、思わず腰を浮かし、喘ぎを漏らしてしまう。

「ストッキング…気持ちいいでしょう」
 やはり葵さんは、僕の心の声を聞いたみたいに、そう囁いてくる。

「あ、うん、はい…気持ちいいです…」

「そうよね、あのナイロン繊維のザラザラ感が堪らないのよねぇ」

 やはり知っていた、知ってるんだ…

「わたしも一時期ハマっちゃったのよ」

「え?」

「だから、ストッキングを穿いて擦ったり弄ったりする快感にさぁ」
 そう、カミングアウトしてきた。

「そうなんだ」

「うん…」

「え、じ、じゃあ、葵さんもストッキング穿きましょうよ」
 今の葵さんは黒いタイツを穿いている。

「え…」

「葵さんもストッキング穿いて、僕がたくさん舐めてあげますよ」

「あ、う、うん…」
 そして葵さんもタイツを脱ぎ、ストッキングを穿くことにする。




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