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バガテル第25番イ短調 (エリーゼのために)
第1章 エリーゼのために…
84
「…………ぅ、ぅぅ…ぁ…」
ふと目を覚ますと、隣で葵さんが僕を見つめていた。
「ぁ、起きたの…」
「は、はい…」
ふと時計を確認すると、約二時間近く午睡をしてしまったようである。
「ぁ、葵さんは?」
「うん、わたしもさっき起きたのよ…」
それでつい、しゅんを見ていたの…
「ぁ、そうですか」
「うん…あまりにもしゅんがかわいくて見惚れちゃってたのよ」
と、笑いながら囁いてきた。
「え、そ、そんなぁ…」
しばらく見つめられていたと思うと恥ずかしくなってしまう。
「可愛いかったわぁ…」
しゅんはさぁ、肌がすごぉくキレイなんだねぇ…
ヒゲもまだ全然生えてなくてさぁ…
本当にツルツルで、女の子みたいねぇ…
「え、そ、そんなぁ…」
そう、そのヒゲもあの頃の悩みの一つでもあったのである。
周りはもう、たまにヒゲ剃りしなくちゃ…
なんて話していたくらいだったのだが、僕は、サッパリ生えてこないでいたのだ。
「いいのよぉ、しゅんのヒゲヅラなんて見たくもないからさぁ」
と、また、僕の心の声に応えてくる。
「でもぉ、本当にキレイでツルツルな肌してるよね」
いや、葵さんだってツルツルで艶々な肌をしている…
「ありがとうね…」
あっ、そうそう…
あのね…
すると葵さんは、突然、テンション高めに話し始めてきた。
「今からさぁ…」
ちゃんとお化粧をしてぇ…
お洋服そのままでぇ…
お互いに可愛い女の子になってさぁ、今夜これからのクリスマスイブを過ごしましょうよぉ…
「え?…」
葵さんはそう提案してくる。
いや、提案ではなくて決定だった…
そして僕達は…
いや、私と葵さんの二人は鏡の前に座り、化粧をはじめていく。
「わたしもさぁ、そんなに本格的なお化粧はしたことがないのよねぇ」
葵さんはそう言って、スマホで
『お化粧の仕方』を検索をし…
それを参考に、まずは僕、いや、私のお化粧を始める。
「しゅんはお肌がキレイだからぁ、薄く、薄いお化粧でいいわよねぇ」
と、スマホを見ながら呟き…
そしてファンデーションというモノを塗っていく。
「…………ぅ、ぅぅ…ぁ…」
ふと目を覚ますと、隣で葵さんが僕を見つめていた。
「ぁ、起きたの…」
「は、はい…」
ふと時計を確認すると、約二時間近く午睡をしてしまったようである。
「ぁ、葵さんは?」
「うん、わたしもさっき起きたのよ…」
それでつい、しゅんを見ていたの…
「ぁ、そうですか」
「うん…あまりにもしゅんがかわいくて見惚れちゃってたのよ」
と、笑いながら囁いてきた。
「え、そ、そんなぁ…」
しばらく見つめられていたと思うと恥ずかしくなってしまう。
「可愛いかったわぁ…」
しゅんはさぁ、肌がすごぉくキレイなんだねぇ…
ヒゲもまだ全然生えてなくてさぁ…
本当にツルツルで、女の子みたいねぇ…
「え、そ、そんなぁ…」
そう、そのヒゲもあの頃の悩みの一つでもあったのである。
周りはもう、たまにヒゲ剃りしなくちゃ…
なんて話していたくらいだったのだが、僕は、サッパリ生えてこないでいたのだ。
「いいのよぉ、しゅんのヒゲヅラなんて見たくもないからさぁ」
と、また、僕の心の声に応えてくる。
「でもぉ、本当にキレイでツルツルな肌してるよね」
いや、葵さんだってツルツルで艶々な肌をしている…
「ありがとうね…」
あっ、そうそう…
あのね…
すると葵さんは、突然、テンション高めに話し始めてきた。
「今からさぁ…」
ちゃんとお化粧をしてぇ…
お洋服そのままでぇ…
お互いに可愛い女の子になってさぁ、今夜これからのクリスマスイブを過ごしましょうよぉ…
「え?…」
葵さんはそう提案してくる。
いや、提案ではなくて決定だった…
そして僕達は…
いや、私と葵さんの二人は鏡の前に座り、化粧をはじめていく。
「わたしもさぁ、そんなに本格的なお化粧はしたことがないのよねぇ」
葵さんはそう言って、スマホで
『お化粧の仕方』を検索をし…
それを参考に、まずは僕、いや、私のお化粧を始める。
「しゅんはお肌がキレイだからぁ、薄く、薄いお化粧でいいわよねぇ」
と、スマホを見ながら呟き…
そしてファンデーションというモノを塗っていく。