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バガテル第25番イ短調 (エリーゼのために)
第1章 エリーゼのために…
85
「しゅんはお肌がキレイだからぁ、薄いお化粧でいいわよねぇ」
と、スマホを見ながら呟き…
そしてファンデーションを塗っていく。
あぁ…
あら…
きゃぁ…
あれ…
等、呟きながらも…
「あらぁ、しゅん、チョー可愛いわぁ」
僕の、いや、私の化粧が完成した…
「結局は、ファンデーションと薄いアイライン、そしてルージュだけどね…」
しゅんは睫毛も長いしさぁ…
ホント、女の子みたい…
「あ…」
そして僕、いや、私は鏡を見て思わず声を漏らしてしまった。
「ん、どうしたの?」
「あ、うん…」
実は、鏡に映った自分のメイクをした顔が…
「いや、お母さんの若い頃の写真にそっくりだから…」
思わず驚いてしまったんだ。
「あらぁ、そうなんだぁ…」
しゅんのお母さまって美人なのねぇ…
「あ、いや…」
だが、内心、母親は美人だと思っていた。
小さい頃から参観日等の時、周りの母親達と見比べて、内心、そう思っていたのだ…
そしてそれが、心の中で自慢でもあったのである。
「ふうん、そうなんだぁ」
ほら、また、葵さんに心の声を聞かれてしまう。
「わたしの今のお母さまはさぁ…」
継母なのよ…
本当のお母さまはわたしが生まれて直ぐに亡くなっちゃったのね…
「なんかぁ、わたしの心臓疾患は、そのお母さまからの遺伝みたいなんだってぇ…」
葵さんは自分の化粧を施しながら、そう話しをしてくれた。
「あ、でも…」
わたしもその本当のお母さまは写真しか知らないけど…
似てるかもぉ…
メイクを完成させた葵さんが、そう呟いてきた。
「あぁ、き、綺麗だぁ…」
本当にメイクを終えた葵さんは…
大人っぽくて…
綺麗で…
美人だ…
「あらぁ…」
美女と美少女ね…
鏡の前に並び…
葵さんがそう囁いてくる。
うわぁ…
本当だ…
そして僕、あ、私は…
その鏡に映っている自分の姿を見つめ…
不思議な昂ぶりを感じていたのである。
「ドキドキするわよねぇ」
わたしだって最初はそうだったから…
すると、私の心の声を聞いた葵さんが…
私を見つめながら、そう囁いてきたのだ。
そして…
「しゅん、かわいくて、キレイよ…」
ドキドキと心が震えていた…
「しゅんはお肌がキレイだからぁ、薄いお化粧でいいわよねぇ」
と、スマホを見ながら呟き…
そしてファンデーションを塗っていく。
あぁ…
あら…
きゃぁ…
あれ…
等、呟きながらも…
「あらぁ、しゅん、チョー可愛いわぁ」
僕の、いや、私の化粧が完成した…
「結局は、ファンデーションと薄いアイライン、そしてルージュだけどね…」
しゅんは睫毛も長いしさぁ…
ホント、女の子みたい…
「あ…」
そして僕、いや、私は鏡を見て思わず声を漏らしてしまった。
「ん、どうしたの?」
「あ、うん…」
実は、鏡に映った自分のメイクをした顔が…
「いや、お母さんの若い頃の写真にそっくりだから…」
思わず驚いてしまったんだ。
「あらぁ、そうなんだぁ…」
しゅんのお母さまって美人なのねぇ…
「あ、いや…」
だが、内心、母親は美人だと思っていた。
小さい頃から参観日等の時、周りの母親達と見比べて、内心、そう思っていたのだ…
そしてそれが、心の中で自慢でもあったのである。
「ふうん、そうなんだぁ」
ほら、また、葵さんに心の声を聞かれてしまう。
「わたしの今のお母さまはさぁ…」
継母なのよ…
本当のお母さまはわたしが生まれて直ぐに亡くなっちゃったのね…
「なんかぁ、わたしの心臓疾患は、そのお母さまからの遺伝みたいなんだってぇ…」
葵さんは自分の化粧を施しながら、そう話しをしてくれた。
「あ、でも…」
わたしもその本当のお母さまは写真しか知らないけど…
似てるかもぉ…
メイクを完成させた葵さんが、そう呟いてきた。
「あぁ、き、綺麗だぁ…」
本当にメイクを終えた葵さんは…
大人っぽくて…
綺麗で…
美人だ…
「あらぁ…」
美女と美少女ね…
鏡の前に並び…
葵さんがそう囁いてくる。
うわぁ…
本当だ…
そして僕、あ、私は…
その鏡に映っている自分の姿を見つめ…
不思議な昂ぶりを感じていたのである。
「ドキドキするわよねぇ」
わたしだって最初はそうだったから…
すると、私の心の声を聞いた葵さんが…
私を見つめながら、そう囁いてきたのだ。
そして…
「しゅん、かわいくて、キレイよ…」
ドキドキと心が震えていた…