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  バガテル第25番イ短調  (エリーゼのために)
第1章 エリーゼのために…
93

 ドキドキドキドキドキドキドキドキ…
 
「いらっしゃいませ…」
 そして店内に入った。

 誰も僕なんか注目していないのに…
 みんなに一斉に見られている様な気がしてしまい…

ドキドキドキドキドキドキドキドキ…

 心臓が破裂、いや、大爆発しそうな位に高鳴ってしまう。

 はぁ、はぁ、はぁ…
 そして息も苦しい気がした。

 ケチャップは…

 ケチャップはどこだ?…

 いつも来ているコンビニなのに慌ててしまって…

 緊張してしまって…
 見つからない。

 サッと買って帰るつもりなのに…
 見つからない。

 そしてウロウロしてしまい…
 書籍コーナーの高校生らしき男の子達の脇を通ってしまった。

「おっ、かわいくね?」

「どこの子だ?」

 ドキドキドキドキドキドキドキドキ…

 ほぼ近所の人しか寄らない立地のコンビニだから、高校生達は見慣れない僕の事が気になったみたいだ…

 うわ、ヤバい…
 僕は急ぎ、違う棚に逃げる。

「あっ、あった」
 そしてなんとかケチャップを見つけ、慌ててレジに行く。

 いつもの店員…
 だが、僕には全く気づいていない。

 そしてレジでお会計をしている間中、まるで背中が目にでもなったかのように… 
 店内のお客の全員が僕に注目しているかのように…
 自意識過剰に陥ってしまう。

ドキドキドキドキドキドキドキドキ…

「ありがとうございましたぁ」
 そして僕は逃げるようにコンビニを出た。

「あぁ、ふうぅぅ…」

 コンビニの外に出た瞬間、膝がガクガクと震え…

「あっ…」

 なんと、また、再び…
 勃って、いや、少し先を濡らしていたのだ。

 スカートの裾からスースーと風が入ってきて、それで、先が濡れているのに気づいたんだ。

 あぁ、何てことだ…

 そして僕の脳裏に…

『かわいくね…』
『どこの子だ?』
 という、さっきの高校生の男の子達の声が脳裏に蘇ってきていた。 

 そうか、僕はその声に反応し…
 興奮したのか?

 そして濡らしてしまうほどに、昂ぶってしまったのか?…

 そんなにかわいかったのか?…

 ドキドキドキドキ…

 ウズウズウズウズ…

 高鳴りが、疼きへと変わっていた…




 
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