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  バガテル第25番イ短調  (エリーゼのために)
第1章 エリーゼのために…
 95

「まぁ、とりあえず座ってぇ…
 クリスマスディナーにしましょうよ」
 ダイニングテーブルの上には、葵さんが作ったクリスマスディナーの料理が華やかに並んでいた。

 サラダ…

 ミネストローネ…

 ローストチキン…

 ラザニア…

 そしてクリスマスケーキ…

「あっ」

 そして僕は見つけてしまう…

「あっ」
 それに葵さんも反応して声を漏らし、苦笑いをする。

 それは…

 ダイニングテーブルの上に…

 マヨネーズ…

 ドレッシング…

 塩、胡椒、オリーブオイル…

  そして…

 まだたっぷりと半分近く残っているトマトケチャップが…

「あ、しまった、見つかっちゃったわ」

「え、あ、もう…」

 本当は、ケチャップはあったんだ…

「ふふ、ごめんねぇ…」

 早く駿にさぁ、女装外出デビューさせたくってさぁ…

「つい…ね」
 と、悪戯っ子みたい笑みで囁いた。

「あ、え…」

「ほらぁ、だってぇ、早くさぁ、女の子の駿とさぁ…」
 
 一緒に色々な所にお出かけしたくてさぁ…

「ほらクリスマスが終わったらお正月で初詣でしょう…」

 それにぃ、一緒に、ショッピングモールとかにも行きたいしぃ…

「あ、映画とかもさぁ…」

「あ、え、う、うん…」
 
 それはもちろん一緒に行きたいけど…

「わたしはさぁ、女の子の駿とお出かけがしたいのぉ…」

 女の子のお友達同士みたいにぃ…

「お、女の子のお友達みたいに?」

 葵さんは笑みを浮かべ、楽しそうに、そして思い浮かべるかのような目でそう言ってきたんた…

「うん、女の子同士がいいのよ」
 そうハッキリと言い切った。

 そうなんだ…

 きっと、葵さんのあの心臓が…

 いや、心がそう云っているのに違いない…

「そうなの、駿にもさぁ、おちんちんの付いている女の子になって…」

 ううん、おちんちんの付いている女の子の駿がいいの…

「好きなの…」
 
「お、おちんちんの付いている女の子って…」

 だけど、なぜか、僕は…

 その葵さんの言葉にドキドキしていた…

 そして心が昂ぶってもきていたんだ…


「さぁ、食べましょうよ」


 そして…

 本当に…

 この夜が…

 このクリスマスイブの夜がきっかけとなり…

 僕の心が…

 変化していったんだ…







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