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花狂い
第1章 プロローグ
・・・うふふ・・・
耳元に女性の 媚を 帯びた声が
高島は 思わず後ろを 振り返った
誰も居ない
公園の中央で濃い若葉の匂いを
靄が高島の体に まとわりつく
桜の木が 濃い靄に 覆われ街灯の明かりも
小さなオレンジ色で 存在を表している
・・・うふふ・・・・
再度媚を帯びた 女性の声を
濃い靄とともに 高島を包み込む
胸を 二本の指先で なぞられ
背中に弾力の有る乳房を感じ
指が高島の陰茎に 優しく触れた
強く弱く 高島の固く成り始めた陰茎を握りしめ
亀頭の先を 指先がなぞり カリをなぞる
陰茎をゆっくりと上下に 揉みしだかれ
思わず 声を出して しまった
背中に感じた 乳房がゆっくりと
前に回ってくる 体からは 離れずに
高島の胸に 固い張りの有る乳房が押し付けられた
陰茎に 柔らかな陰毛を感じる
太腿に二本の足が絡みつくのを
感じた時 分身が一度に膨張した
靄はさらに濃く成り 高島を覆う
頭上から靄が二つに割れ
体を包み込むように 纏わり始め
まるで 自身がペニスとなり
靄の女陰に入るかの様な錯覚を覚え
・・・ウフ・・・
かすかに 聞こえる 初めて触れる者同士の時の 声
期待と不安 次に来る快感を待つ時の声
体を包む気配が 上下に強く動き始め
止まらない 上下の動きが 速くなる
強い息使いと時折 声にならない悲鳴が混じる
自身が ペニスと成っていた
逝かせる
心の中で 言い聞かせ
耐える
射精が近い
耐える
体を覆う靄が強く包む
上下の動きが 早くなり
耳元で大きな 悲鳴を聞いたとき
腰から陰茎に 電流のように
一度に噴き出した
・・・二度三度・・・・
静かな 公園の中央
今のは?
我に返り周りを見ても 誰も居ない静かに
桜が街灯の明かりの下で咲き誇っていた
夢かな
下着の中は 自身の出した物で濡れていた