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花狂い
第5章 恵 2

催事当日

店の前に人だかりが出来ていた 
年始の福袋セールでも赤札セールの時よりも多く
入口から 建物の角まで開店前には200名を
超える人の列が出来ていた 

高島は人の列が 催事を目当てとは思わず
事務所に入り開店を待った
開店時間が迫り 催事場へ向かう

遥が入館証を胸に入って来て
額縁に入った自分の絵を眺め 高島に気が付くと

「 私の絵に20万? 売れるんですか? 」
と聞いて来る 山辺さんが決めたから
高島が話している時館内放送が開店を告げた 

静かな時は 五分で破られ8階のフロアに人が溢れ
エレベーターから 次々と人が吐きだされてくる

警備担当の野原が 部下を連れ人の整理を始めた 
高島も入口に立ち 慌てて人の入るのを止め
人数制限を始め 野原が応援を呼び人の流れを落ち着かせたとき
6階の階段まで人の列は出来ていた 

催事の担当の レジ係が現れると絵を見ていた人が
殺到し 口々に注文を始めるのを聞き
高島がレジを 落ち着かせ一枚づつ販売を始めた

当初持ち帰りで 手渡していたが 高島は
慌てて 後日お届けに致しますと 売約済を
絵の下に貼る様に指示を出し 

午前中に展示した絵は 完売と成り 
並んで待っていた お客たちは
絵を鑑賞して帰って行った
山辺が

「 言ったでしょう 」
と売約済のシールを見ながら
ニコニコして 今市さん後で
部屋に絵を取りに行こうと遥に言った

その夜 若い社員の協力も有って
山辺が額縁に収めた絵を飾りなおし
翌日は 前日程では無いが人が途切れる事は無かった

高島がお客様の対応をしている時
宣伝部の女子社員が 地方TVの取材が来ると伝えられ
午後に カメラと音声を従えキャスターが現れた
高島と二三話をすると 

遥に向かい 質問しながら絵を映し
お客様にインタビューをする 
近隣では無く 北海道とか九州の声が聞こえ
高島は思わず絵を見ているお客様を見渡した 

年代的には20代30代が主だが
男性女性では男性が少し多いかなと見ていると
年配の主婦があの絵下さいと目の前で購入していく 

その日も売約済の札が 室内を賑わせ
残りは4枚ぐらいに成っていた

山辺が、遥ちゃん家に行こう、
夕方には 車を出して 
遥の絵を 運び込み
画廊で額縁に収め 展示した

その夜、地方のTVニュースで
遥の催事が流されていた
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