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花狂い
第5章 恵 2

催事が終わり一段落した朝

高島は6階の朝礼の席に立った
一枚の紙を各自に渡す

それには線が引いて有り
休憩仕事と割り振られていた

加藤が 

「 何ですか これ ?」
馬鹿にしたような声で聞いて来る 

高島は加藤の言葉を聞き流し
立っているスタッフに向かい

「 このシフトでこれから 仕事をお願い致します 」

「 休憩も此処に書いて有る中でお願いします 」
と加藤を見ながら言った

「 誰がこの線とは 問いません皆さんで組んで下さい 」

「 これなら お昼に人が居ないと言うことは無く成ります 」

「 また 休憩だからと他の階の人を誘うことは禁じます 」

「 これはお願いでは無く 命令です」
強く言った 

「 各フロアーの責任者がその日の仕事に差し障ると
 私に進言した人も居まして 」
加藤が誰それと言うのを押止め 

「 今日からお願いします 」
と締めくった

加藤が水野と連れだち
渡された紙を 見て話しながら 
売り場へと戻って行った
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