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花狂い
第7章 遥
話声で 高島は目を開けた
トレーナーを被った 遥の後ろ姿が見え
腿に 高島の放った後が見え
遥が楽しそうに 話すのが聞こえ 部屋に入る
部屋に入って来た 高島を見て
「起きたら この子達が騒いでるんです 煩かったでしょう?」
目を輝かせ話して来た
黄色に塗られた キャンパスに 深紅のアクリルが塗られ
高島が それはと聞くと
「この子達 これが良いって譲らないんです!」
「私が 耳貸さなかったって 怒るんですよ」
嬉しそうに アクリル絵の具を眺め
「これ 持って行くね」高島が言うと
「失敗作だから 人に見せないで」
遥は言い 5号であろう キャンパスに色を重ねていた
高島は そのまま出社して 山辺に
遥に、展示会の事を話したと伝え
山辺はカレンダーを見て 何かぶつぶつと
スケジュールを確認していた
部屋に戻り 遥の絵を壁に飾った
チャイムが鳴り 恵が袋を下げ入って来た
抱きしめ 舌を絡ませ 腰に手を当て
離された
「駄目! 御飯してから・・ 」
冷蔵庫に 買って来たものを入れ
恵は調理を始め 30分程で
テーブルに 料理が並び 高島が2本目を飲み
食べていると
「遥の処から 持って来たの?」と聞かれた
「この絵 最悪・・」恵が言う
目を見ると笑い
「遥と お酒を飲みに行って帰ったら 遥これを描き始めたの
あの娘 描き始めたら止まらないから 私布団で横に成って見てた
そう、この黄色 彼女次は貴方って言って
手で黄色掬って キャンバスにぶつけて それから赤を掬ってキャンバスに
振りかけてその時の赤 部屋にまだ残ってる
その後よ・・・最悪なの」
「遥、描いたって 私の横に潜り込んできて 抱き着いて来たの
私、遥を押しのけようとしたけど 抱き着いて来て
彼女寝ちゃって 私、その日 買ったばかりの
お気にの服 着てたの高かったのよ 」
「上も 下も 赤と黄色べっとり 次の日 起きて
私、泣きたくなった最悪って 言ったら
遥、絵を見て最悪って言って 二人笑ったの覚えてる 」
「私、車、傍に止めてたから 一度家に帰って着替えたけど 覚えてるその絵」
私も遥に貰った絵を飾ってる 黒い色にオレンジの鳥の翼の様なの
一枚じゃ足りないって 何度かお酒おごらせたっけ
高島もこれ 酒代と笑った