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花狂い
第8章 玲子
催事当日

遥とバイヤーのやり取りを見た後 
高島は事務所に顔を出した 
四か月前まで働いて居た場所を 
訪問するのは 何処かむず痒い 
見慣れた机と 見知った社員が慌ただしく働いて居る
電話もひっきりなしに 懸かる風景に懐かしさを覚え

羽鳥が近寄って来た 高島の後任として引き継いだ社員だった 

「 どうだ 向こうは? 」と聞かれ

「 のんびり やってるよ 」と答えた


平日 電話は入るが これ程は懸かって来ない 
事務所の人数も違いすぎる 自分も この中で
毎日働いて居たことに 隔世感を覚えた

羽鳥が 催事の事を持ち出して 

「 凄い 人気らしいな 」
嫌味を込めた イントネーションで言って来た 

高島の後任と 云うことで 何かに付け
比較されているらしい
羽鳥の顔を見ながら 

「 向こうは 暇だよ 」
自分は 閑職に追いやられた 風を装い
売り場へ向かった 

売り場へ 立つと懐かしさが込み上げてくる
毎日売り上げを 上げる努力をして
チームを作り 邁進した日々を思い出し
売り場を改めて 眺め直していた

お客様の 服装から違う
スーパーへ 買い物に来るような
服装のお客様は居ない 単価も違い
見ている前で 次々とお客様に 対応している
従業員も キビキビと動き
緊張感の 漂う売り場を見て
羽鳥に言った様に 自分は閑職なのかなと
寂しさを覚えた 

「 高島さん 」 と声を掛けられ

振り返ると 山城が立っていた

「 お久しぶりです 」 と高島に近寄って来た

「 催事の話 聞いていたんで 来られるかな・・・」

「 お待ちしてたんです 」話しかけて来た

今年2月に結婚して 高島も出席し 祝辞を述べたことを思い出す 
久しぶりと 名札を見ると山城に成っている
高島が名札を見ていることに 気が付き 
仕事の時は旧姓を使ってます 今は工藤玲子ですと
制服を押し上げる 胸の名札を押さえ
高島が どう最近は?と聞くと
毎日慌ただしくて 主任がいらした時みたいに
目標とか 無いから 流されているみたいで
少しつまらないかな 高島を見て来た
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