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花狂い
第8章 玲子

高島は余り 人の評価を気にしたことが無い 
まして 同僚を悪く言うことなど 無かった
昔から 余り上昇志向も無く
お客様と売り上げを上げる事の方に気が向いていた 

羽鳥が 陰で言ってることを聞き
羽鳥の さもしさに嫌悪を覚えた
高島は話題を変え新婚生活を聞くと 

山城は 結婚式の祝辞有難うございましたと
礼を言いながら

・・・まだ 判らない・・・と答えて来た

・・・お互い 働いて 休みが余り合わなくて・・・
・・・結婚前より すれ違いが多くて・・・
・・・彼、今仕事忙しくて 帰って来るの 終電ギリギリ・・
・・・日曜は 彼一日寝ているし・・・ 
・・・私は仕事で、私が休みでも 彼、朝定時に出ても・・・
・・・帰って来るの 遅いから結婚って なんだろう・・・と呟いた

食事の途中で 頼んだワインを飲み干して
高島が、出ようかと声を掛け 店を後にした 
山城が、もう少し一緒に居たいと言うので
本店に居た頃 通っていたバーに向かった 

カウンターと ボックス席2つの小さなバーで
何時も静かなジャズが流れている
高島はカウンターで ジャズを聴きながら
ウィスキーを 一人飲む事が好きな店だった 

4か月振りでも 店の佇まいは変わって居ない
グラスを拭くマスターが 顔を上げ
手で高島が好んだ席を指し 
山城と腰を降ろして 高島はウィスキーを頼んだ

山城はカクテルを注文して 
二人で壁のボトルを見ながら
無言で飲み 山城の足に目をやると
高いスツールに 腰かけスカートが上がり
白い腿を見せていた 

高島の物が 猛り始め 高島はさりげなく直し
玲子が 高島を見ながら

・・・何故? 時間作って下さらなかったんですか・・・・
潤んだ目で聞いて来た 
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