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はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。
第6章 『真奈美の嫉妬とオムライスの思い出』
玄関の所に、親父と
もう一人…人影があるのが見えて。
お母さん…と…言いかけて、
僕はその言葉を飲み込んだ。
親父と一緒に居たのは、お袋じゃなくて。
派手な見た目をした、真由美と言う名前の…、
26歳のキャバクラ嬢の女だった。
親父は…お袋に家に戻る様に説得に
行って居たんじゃなくて、あの紙を持って
この女の所に行って、
荷物を用意させてた…んだって…。
真由美と言うキャバクラ嬢は、
ちらっと僕の方を見て、
そのままうちの家なのに
何も言わずに上がって来て。
親父がその女の腰を抱いて、
ここがキッチンだよなんて言いながら
家の中を案内していて。
その…真由美と言う…女…が…、
その日から家に住む代わりに…、
僕の分の飯…も、ついでみたいに
用意をしてくれたりしたけど。
今…お前が…立っている…台所のその場所は
お袋の場所…であって、お前の場所じゃない…と。
真由美に怒鳴り付けてやりたい気持ちになったが。
文句があるなら、お前が出て行けと…
そう親父に言われそうな…気がして…止めた。