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はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。
第1章 『夫婦円満本舗』
かなり短い丈のショートパンツ姿で
まだ10代の後半か、
20代の前半のその女性は、
若い女性特有の…魅力が溢れ出ていて。
大胆にさらけ出されている足を、
聡の目の前で組み替えて来る。
にやっ…と真奈美が不敵な笑みを浮かべて。
「あっちが…楽しく…楽しんじゃってるなら、
こっちも…楽しぃ~く…楽しんじゃいます~?
仁さんに…、ご主人さんの方は、
お願いされちゃいましたしねぇ~」
そう言いながらペロッと…舌なめずりをして、
にやにやと…笑いながらこちらを見ていて。
「奥さんに…は…反応しなかった…ここも…、
私には…反応するかも、知れませんよ~?
試して…みちゃい…ますぅ~?
でも…、これ…聞いた方が…楽しめるかも?」
真奈美が自分の耳に嵌めているイヤホンを
片方外すと、聡の耳にスッと嵌めて来て。
真奈美がさっきから聞いていたのは
音楽なんかではなくて…、美弥か…あの
茂木と言う男に仕掛けた…盗聴器の音声の様だった。
奥の部屋に居る…、
美弥と…あの男の声が聞こえる。
「お前ッ…。さっきから盗聴してたのか?」
「盗聴器の、点検みたいな物ですよ~。
これも、私達の商売道具ですから。
こうして、日々のメンテナンスも必要なんです。
アハハハッ、その顔。いい顔ですねぇ~。
ねぇ、もっと…聞きたいですかぁ~?
じゃあ、こっちも…貸して差し上げますね?」