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第25章 『ちょっと早いクリスマスプレゼント』

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「とりあえず、出発しますんで
仁さんは…さっさと乗って下さい」

さっさと車に乗れと言われて、
自分の車の助手席に仁が乗り込むと。

『ねぇ、運転するよ？僕が』

自分の車だしと仁が言うと、
にやっと真奈美が
意味深な笑みを浮かべていて。

「いいんですよ、目的地はすぐそこなんで
あ、シートベルトはお願いしますよ～？」

と…言われて、
もう車を発進させようとしたので
仁は慌ててシートベルトを締めた…が。

「はい、目的到着～。
さ、仁さん、着きましたよ？降りて下さい」

と…さっきの温泉旅館を出発して
２分程で今度は降りる様に言われて。

『ねぇ、真奈美ちゃん…ここ…って』

有馬温泉にある温泉旅館から
別の温泉旅館に移動して来ただけで。

「ここは、楽天トラベルで
口コミ評価５．０の
有馬エリアで大人気のお宿の
有馬温泉　ねぎや陵楓閣さんですよ？」

『いや…、僕が聞いてるのは
そんな事じゃなくて…ここに
泊まりたいって言いたいの？』

いいえと真奈美が首を横に振る。