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はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。
第25章 『ちょっと早いクリスマスプレゼント』
「成田さんの秘書さんから。
今日は、こちらに
部屋を用意してあるので
2人でおくつろぎくださいと…
成田から夫婦円満本舗様への
ささやかな日頃の感謝の気持ちですって。
あ、大丈夫ですよ、仁さんの
パンツと着替えもちゃんと真奈美が
用意して持って来てありますから」
エッヘンと…
真奈美がそう得意げにしていて。
はぁ~と仁が頭を抱えていた…。
「仁さん…嬉しくないんですか?」
『嬉しいのは…嬉しいよ…、
嬉しいけど。僕が…
真奈美ちゃんに…旧レイン邸宅での
森園美海の件が落ち着いたら…
また、打ち上げ的な
慰安旅行してもいいなって
思ってたのが…、
先越されちゃったみたいでね…』
「何か、秘書の人が言ってましたけど。
お得意さんだからって、いつも
割引し過ぎだからって、景子さんが
ご主人に何かの形で返せないかしらって
相談したから…みたいですけど?
まぁ、もうチェックインはしてあるんで。
ちゃんとビールも買ってあるんで。
もう、冷蔵庫に冷えて待ってますよ?
仁さんは、好きなだけお部屋で
ご褒美ビールして良いですよ?」