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はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。
第25章 『ちょっと早いクリスマスプレゼント』

『いや…その…、待ってる間に
手持無沙汰手…だった…だけ…で…。
別に…それに深い意味が…ある訳じゃ…』

「ちょっと今、使ってみても良いですか?」

今から塗っても、後20分程したら
貸切風呂に入りに行く時間になるから
すぐにオイルを落とす事になるんだけど。

真奈美が使ってもいいかと
仁に許可を求めて来たので、
それはもう真奈美ちゃんの物だから
好きにしてくれたら良いよと
仁が真奈美に言って来て。

コロコロとロールオンボトルの
ボールを転がしながら、自分の爪の
根元にそれを真奈美が塗ると。
根元側に縫ったオイルを、指先側に
指で揉み込んで伸ばして行っていて。

ネイルフレグランスを塗った指先に
自分の鼻を近付けて、その香りを
真奈美は楽しんでいる様だった。

「後で仁さんにも貸してあげますね~。
仁さんも…指先と言うか、爪のお手入れは
ちゃんとしないとダメですもんね?」

『そんなの…、言われなくても…
毎日のルーティーンみたいなもんだよ。
同業者は大体みんなガラスの
爪ヤスリ使ってるしね』



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