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はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。
第25章 『ちょっと早いクリスマスプレゼント』
脱衣場の奥のガラスの戸を開いた。
2重のガラス扉になっていて、
1つ目の戸の向こうは
小さな石造りの洗い場のスペースで
シャワーが1つあるだけの
シンプルな洗い場に、
ホテルの大浴場で見た事ある
馬油のシャンプーとトリートメントと
ボディソープがケースに格納されていて。
仁さんは頭をシャンプーで洗っていて。
他にも、炭の洗顔フォームと
有馬温泉石鹸に、これも
ホテルの大浴場にある
踵をつるつるにする
スティックになった軽石があって。
『僕は身体洗ったら行くから、
真奈美ちゃんは先に
中の温泉に入って来たら?』
「仁さん、もう頭洗い終わってるん
だったら、お背中…お流ししましょうか?」
『さっきのビールといい、真奈美ちゃん
随分今日は、サービスが良すぎじゃない?』
「きょ、今日は…そう言う気分なんですっ、
べ、別に…深い意味なんてありませんからっ」
そう言いながら真奈美が仁の
背中を流して、自分は
背中を流すだけ流すと
奥のガラス戸の先に行ってしまって。
奥にはちょっとしたお庭の様なスペースに
普通の岩風呂のお風呂と、金泉の温泉がある。