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第25章 『ちょっと早いクリスマスプレゼント』

仁が露天風呂の方に視線を向けると
真奈美の姿は、金泉の温泉の中にあった。

身体に巻いていたバスタオルは
別の場所に掛けてあったから。
僕に身体を見られるのが恥ずかしくて
こっちのお湯に浸かっていたのかもだけど。

『金泉は…お湯が濁ってるから
浸かってしまえば…見えないけどね？』

「仁さんも…こっち…来て下いよ。
有馬温泉の金泉…２人占めしましょうよ～」

２つあるお風呂はそれぞれに２人ずつ
入れば満員になるぐらいのサイズ感で。
透明なお湯の岩風呂は地面の高さに。
下に深くなる様になっているが。
金泉の方は地面に石で出来た湯船が
置いてあるような感じの造りになっていて。

かなりサイズが小さめだから
大人２人が浸かると密着する感じになる。

『結構…狭い…お風呂だね…、
まぁ、カップルとか夫婦なら
丁度いいサイズなのかも知れないけど。
あっちもあるから交互に入れるし…』

部屋の雰囲気といい、
この貸し切りのお風呂といい
こじんまりとした空間が…
お二人様には丁度いい感じで。

バックハグする感じに浸かる方が
スペース的に丁度いい感じの
湯船のサイズだったから、
自分の足の間に真奈美ちゃんを
納める感じに一緒に金泉に浸かって。