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はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。
第5章 『未亡人の奥様の白鳥様』
帰り際に、美幸が今日の分だとお金を
封筒に入れてこっちに渡して来ようとしたので。

『今は…スーパーのパート…
お休みしてるんですよね?
だったら、それは…尚の事、
僕は、受け取れませんよ。
それに…、お代は…さっき、
頂戴致しましたから。僕は。
美幸さんの特製のおまんじゅうと、
生の吊るし柿もご相伴に預りましたからね』

その茂木の言葉に、美幸が
お茶もお茶菓子も何も出してないのに…と
言いたげな不思議そうな顔をしていて。

茂木がにこっと笑いながら、
その封筒を美幸の胸の辺りに
押し返して受け取るのを拒否した。

「でも…、仁君。
私の気持ちが…それじゃあ
納得できないから、
お礼、受けっとって貰いたいわ」

『じゃあ、明日の成功報酬に…適当に
上乗せ…しといて貰えますか?
また、夜の8時位にでも…LINEしますから』




ーーーー
ーーー
ーー



美幸の家を後にして、
100均で購入した、袋を片手に
夫婦円満本舗に茂木が戻ると。

真奈美が両手を腰に当ていて、
ゴゴゴゴッ…と音がしそう…な
オーラを背負いながら
茂木の方を睨みつける様に見て来て居た。

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