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はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。
第5章 『未亡人の奥様の白鳥様』
『あ、ま、
…真奈美…ちゃん…、ただいま?』
「仁さん…随分遅かったんですねぇ~?
それでぇ、白鳥さんからのお仕事の
ご予約を…取りつけるついでに、
お仕事もして来ちゃった感じですかぁ~?
だったら、今月の白鳥さんからの
お仕事のご依頼は…
もう済って事で良いんですか~?」
『ああ、真奈美ちゃん
…その白鳥さんからの
お仕事の件の…事、なんだけどさ。
そっちの毎月の方の仕事は
済ませて来たんだけどね?
それとは別件のお仕事の依頼…がさ。
それも明日の、大急ぎのお仕事の依頼をさ
白鳥さんから受けちゃったからさ、
真奈美ちゃんにお願いがあるんだって』
事の次第を…真奈美に説明すると、
わなわなと肩を震わせて
真奈美が怒っているみたいで。
これは…、相当なお怒りを買って居ると
言い出した茂木本人も自分の肌で感じ取って居た。
「お断りしますッ」
『まだッ、まだ、
何を頼むか言ってないからっ。
待って、待ってって。真奈美ちゃん、
ちゃんと…説明するからさ。とりあえず、
仁さんの…話だけでも…聞いてって…』
「ん~、まぁ、
話位…なら、真奈美も聞きますけど?」
じとぉ~と音がしそうな視線を
真奈美から向けられているが、
それを無視して、仁が事の次第を
真奈美に向かって説明をし始める。