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第6章 陽子
樹の間に張り巡らされた 蜘蛛の糸に 
自分が触れた事に気が付かないまま
ギャンブルにその日から 康二は嵌って行った

蟻地獄へ落ちた蟻の様に 藻掻け藻掻くほど 
砂の底に居る ウスバカゲロウの
幼虫の顎に食われるように 
一粒の砂に手を掛け 崩れ落ち また手を掛けて崩れ落ち 
気が付いた時には 二人で貯めていた 貯金が無く成って居た
貯金を全て失った 最後のチップが ディーラーの手元に消えた時 
大柄な支配人が 笑顔で近寄って来て

・・・今日は ついていませんでしたね・・・・
・・・少し ご融資しましょうか?・・・
康二の体を 蜘蛛の糸が絡まるのを 康二は気が付かなかった

ギャンブル依存の入口に立った者は 誰もが 自分は違うと思い込む
ビギナーズラックの高揚感 思い通りのカードの流れ 賭ける度に
増えて行くチップ 他の人の羨望の眼差し 自分は負けないと言う
根拠の無い自信 何時の間にか賭けるチップの額も大きく成り
チップがお金と言う 感覚も失っていく 目の前のカードに
一喜一憂して 次に次に また次に 
康二もギャンブルの底なし沼へ

蟻地獄の 底へ・・ 
体に纏わりつく蜘蛛の糸は 何重にも体を覆っていた
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