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第1章 それは突然

仕事が終わりスーパーでの買い物を終え、店の自動ドアを開けた瞬間



あっ！！



外は土砂降りの雨が降っていた



どうしよう・・・



途方に暮れてた瞬間



舞香さん！！



カズくん！？　　



カズ君は私の再婚相手の息子で、25歳の社会人だ。あどけない笑顔が可愛らしくて誰にでも好まれるような青年だ



丁度良かった、僕の車で一緒に帰りましょう



良かったー、どうやって帰ろうか悩んでたの



二人は車に乗り帰り始める



雨の音しか聞こえない無言の雰囲気の中、思い切って切り出してみた



カズくんはいまお付き合いしてる人はいるの？



えっ！　い、いや居ないんですよ



どうしてー？カズくんモテると思うのにー？



僕、奥手な性格で自分から話しかけるの苦手ですし、職場も若い女の子居なくて出会いもないんですよ



流行りのマッチングアプリとかしてみたら？



いやー、自分の写真載せたりするのも嫌ですし・・・



そっかー、私はカズくんタイプだけどなー



私がカズくんと同じくらいの年齢だったら絶対彼女にしてもらってたよ



いやいやいや、舞香さんは今でも十分素敵ですよ



再婚して５年、旦那から褒めてもらえる事もなくなっていたし、

夜の営みもほとんど無く、もう女性として見られなくなっていると思っていたので純粋に嬉しかった



最近友和さんに褒めてもらえることもないから凄く嬉しい



友和とは旦那の名前だ



そ、そうなんですね・・・



そこからまた沈黙が続いた・・・












危ない！！



きゃっ！



カズ君が急ブレーキを踏み私は反動で前のめりになった



すみません、急に猫が横切りまして



何事もなくて良かったー



少し硬直してた私をカズ君がゆっくり起こしてくれる



あれっ、、、、心臓が凄くドキドキしてる



実は・・・僕もなんです



なんだろう、恋愛の様なドキドキにも似たなんとも言えない気分だ

ふとカズ君の方を見るとカズ君と目が合った

徐々に感情が高ぶっていく・・・

私は目を閉じた...