この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第43章 傷痕
 チェソクがつと手を伸ばし、ボクスの手を取った。



「ボクスよう。俺があの夜、お前と出会ったのも何かの縁だろう。俺は亡くなった倅がお前に引き合わせてくれたのだと思っている。だから、もう二度と死ぬなんてことは考えるな」



 否、と言えるはずもなかった。ボクス自身、死のうとしたのはあれで二度目だった。最初は龍江に飛び込もうとして、母に止められた。



 チェソクとの生活は七年にも及んだ。ボクスは二十三歳になっていた。共に暮らし始めて六年目の春、チェソクが空咳をするようになった。ボクスは心配して医者に行くように言ったけれど、彼は笑っているだけだった。
/4629ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ