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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第43章 傷痕

「馬鹿、馬鹿」
涙を流すボクスをチェソクは労りのこもった眼で見つめた。
「俺はもう自分の人生を生きた。だが、ボクス、お前はまだ若い。俺の病は感染(うつ)るものだから、お前は明日にも出ていった方が良い」
ボクスはしきりに出てゆけと勧めるチェソクの言葉を無視し、代書屋を続ける傍ら、甲斐甲斐しくチェソクの看病をした。
「ありがとうな。いつしか、お前は俺にとってかけがえのない息子になっていたよ。幸せになれ、ボクス」
涙を流すボクスをチェソクは労りのこもった眼で見つめた。
「俺はもう自分の人生を生きた。だが、ボクス、お前はまだ若い。俺の病は感染(うつ)るものだから、お前は明日にも出ていった方が良い」
ボクスはしきりに出てゆけと勧めるチェソクの言葉を無視し、代書屋を続ける傍ら、甲斐甲斐しくチェソクの看病をした。
「ありがとうな。いつしか、お前は俺にとってかけがえのない息子になっていたよ。幸せになれ、ボクス」

