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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第45章 新たな日々

まったく本物の両班でもあるまいに、とんでもない言いぐさだ。ボクスは呆れて見ていたものの、執事が女に暴力をふるうのを見て我慢の限界が来た。
「沈(シム)さま、まだ分別もつかない幼児のしでかしたことです。母親もああして平謝りに謝っているんですから」
ボクスが口添えするのに、執事がギロリと睨んだ。
ー新入りの若造は余計な口出しは無用。
顔に書いてある。ボクスは知らんふりをした。見れば、女はまだ二十歳になるかならずで、ボクスよりは若いだろう。子どもも漸く三歳になったばかりという年頃で、赤児に毛が生えたようなものだ。
「沈(シム)さま、まだ分別もつかない幼児のしでかしたことです。母親もああして平謝りに謝っているんですから」
ボクスが口添えするのに、執事がギロリと睨んだ。
ー新入りの若造は余計な口出しは無用。
顔に書いてある。ボクスは知らんふりをした。見れば、女はまだ二十歳になるかならずで、ボクスよりは若いだろう。子どもも漸く三歳になったばかりという年頃で、赤児に毛が生えたようなものだ。

