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ローズ・ガーデン
第2章 告白(愛桜編)
しばらく、携帯を触りながら朋樹さんの仕事が終わるのを待っていた。



『朋樹さん?』



『何だい?あーちゃん。』



『いつまで、私の事、あーちゃんって呼ぶの?』



朋樹さんは書類から目を離し私を見た。



『あーちゃんはあーちゃんでしょ?』



『そうだけど…愛桜って呼んで欲しいよ?』



『今更、変えなくてもいいだろ?


それともダメな理由あるの?』



私は朋樹さんを真っ直ぐ見つめて答えた。



『私、朋樹さんが好きなの…

友達の娘じゃなく……

1人の女としてみて欲しい。』




朋樹さんは目を逸らした。



『あーちゃんは娘みたいなものだよ…。

あーちゃん、気持ちは嬉しいけど、女として見ることはないよ。』



分かってたけど、言葉にして受け入れないといけないのはツライね。



私は立ち上がって朋樹さんに言った。



『そうだよね!



ムリなのは初めからわかってたから……。



これチョコレート。


忙しそうだから、やっぱり帰るね!』



私は、そう言って足早に部屋をでた。



朋樹さんは何か言っていたけど、私の耳には入らなかった。




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