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KAYOKO-香蓉子-≪羞恥露出の虜になるまで≫
第8章 発達障碍の問題児たちに悩む香蓉子
「上田くん、ついに神なったね」

と、笑う真菜ちゃん。

「そうだね」

と、答えると、

「神って言ったって色々あるから。さしずめ、あれは、疫病神」

と、笑う真菜ちゃん。。

「やくびょうがみ?」

と、私が訊くと、待っていましたという感じで、

「疫病神はね。『他人に忌み嫌われる人』という意味。要するに、嫌われ者!」

と、説明して、最後に舌を出して笑う真菜ちゃん。たしかに。。。でも、疫病神の本領発揮はもっと学年が上がってからでしたが、この時はそこまで思わなかった2人。


あと、坂本くんもたいへん。運動が一切できない坂本くん。

一年の運動会も走ることができずに、歩くだけだった坂本くん。先生方がお祖父さんやお祖母さんの手前もあって、教頭先生がマイクで、

「坂本くんが頑張って走っております。暖かいご声援を!!!」

と、保護者に向かって絶叫。そして、

「頑張れ!頑張れ!さ・か・も・と!!!!」

と、マイクで教頭が声援。他の先生方も、声を張り上げて声援。

とはいえ、走っているも何も、間違いなく歩いているので、児童も保護者もしらけムード。

でも、なんとか、一部の保護者から

「頑張れ!」

の声が。今になって思うのは、アレが、「大人の対応」というものだということ。

ただ、それを乱したのは、、、上田くん、

「頑張れじゃない!早よ走れ!だ!」

と、先生が慌てて、上田くんに詰め寄り、

「しー!!!」

と、声を出さないように押さえている横を、

「ひゃほっーーーーーーーーーーー!!!」

と、走って坂本くんの周りを走り回る牧田くん。

もう、収拾がつかない状況になり、それを見ていた真菜ちゃんのパパは、あとで、

「カオスだったね」

と、話すような感じ。カオス?と思ったのですが、真菜ちゃんも???という感じで、

「混沌として無秩序な状態」

と、真菜ちゃんのパパが説明してくれたけど。。。今度は、こんとん?むちつじょ?となってしまい、結局、この時はわからずじまい。

今となってはわかりますが。。。小学生低学年では理解不能な言葉たちでした。

終わりの校長挨拶でも、

「みなさん、最後まであきらめず、頑張れました!」

と、言っていましたが、殆どの人の頭には、坂本くんがヨタヨタ歩くイメージしかなかったかもしれません。。。
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