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KAYOKO-香蓉子-≪羞恥露出の虜になるまで≫
第9章 第二次性徴。色気づく男子に悩まされる香蓉子
「さ、坂本だよ。坂本が、『香蓉子が走ると胸が揺れるんだぜ』って言っていたから」

と、自白する上田くん。そこに、先生が。教科担当の加瀬茂先生が、入ってきて、

「何している!授業を始めるぞ。さっさと座れ!」

と、言って、教壇に。

「岩倉さんに、松井くん、松井、何をしている?さっさと座れ」

と、声をかける先生。ちなみに、岩倉は、真菜ちゃんの苗字。先祖はお公家さん。多分、歴史上有名な岩倉具視とかも同じ一族かも。

そして、あとは、松井くんは、駿斗くんのこと。で、唯一呼び捨ての松井は私。一部の先生は、松井くん、松井と、敬称つきと、敬称なしで、区別するようになっていたの。

そう、医者の息子の駿斗くんは、松井くん。母子家庭の私は、呼び捨て。

そういう校風なの。最初のころは、真菜ちゃんも先生に抗議していたけど、多勢に無勢。先生方がある程度、その呼び方で統一してきたから、どうしようもないという感じ。真菜ちゃんのママもPTA会長として、抗議したこともあったけど、結果は、PTA会長を解任されてしまった。学校としては、このけじめはしっかりと守りたかったんだと思う。

ところで、この続き、真菜ちゃんが、

「重要な話をしているので」

と、言ったけど、

「大事な話は分かるが、授業が終わってから、次の休み時間にしろ」

と、押し切られた感じで、松井くんが、真っ先に、席に戻っていき、私と真菜ちゃんも席に戻った。



授業が終わって、真菜ちゃんが、わたしに、

「行くよ」

と、声をかけて、上田智也くんを捕まえ、

「ちょっとついてきて」

と、連れて、帰り支度をしている坂本明くんのところへ。

「上田から聞いたんだけど、坂本くんが、『香蓉子が走ると胸が揺れるんだぜ』って言ったって本当?」

と、訊く真菜ちゃん。そして、一緒に坂本明くんの顔を見た。

「えっ?上田。え、話したのか?」

と、上田くんを非難する坂本明くん。

「まずかった?」

と、訊く上田智也くん。

「だから、こうなっているだろ」

と、問い詰められている原因は上田くんだと言いたげな坂本明くん。

「言い出しっぺは、坂本くんよね!」

と、問い詰める真菜ちゃん。坂本くんが、

「僕は単に、思ったことを口にしただけで、何が悪いんだ?」

と、悪びれる風もなく、訊き返した。
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