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2000文字の官能空間にようこそ
第28章 息子の友人
 その顔に見覚えがあった。名前は確か河野悟。私は彼のことを悟君と呼んでいた。
 初めて彼が我が家に来たのは、息子が中二のとき、だから息子の友人の彼も同じ中二だった。彼は息子より十㎝くらい背が高くて、K‐popアイドルグループのAに似ていた。男らしくてそれでいて可愛くて、だから私は彼が我が家にやってくることを心待ちにしていたし、息子には友達と仲良くしなさいと言って、さりげなく友達を我が家に連れてくるように言っていた(誘導していた)。
 残念なことに息子が中学を卒業すると進学先が違うせいで、彼が我が家にやってくることはなくなった。
 ところが今私の目の前にいるのは河野悟なのだ。
「河野悟です。よろしくお願いします」
 私がパートで働くスーパーにアルバイトとして彼が来たのだ。そして彼の指導役に私が指名された。
 私が自己紹介をしたとき、彼は私のことを覚えて入れくれた。私の息子謙哉のお母さんとして。
 彼は仕事場では私のことをおばさんではなく、恭子さんと呼んでくれた。私はそれがとてもうれしかった(少しだけ恥ずかしかったが)。
 彼はとても頭が良くて、そして素直で何でもはいはいと言って私の指導を受けてくれた。仕事もてきぱきとしてくれたし、私だけでなくスーパーの従業員全員と打ち解けていたように思う。
 最初に誘ったのは私だ。
「悟君は彼女がいるの?」
 彼はこう答えた。
「別れました」
 私は心がドキドキした。ひょっとしたら彼を自分のものに出来るのではないかと思ったのだ。
 一月後、私が通勤に使う車の中で、私は彼とキスをした。彼はキスをしながら私の胸を触ってきた。やがてその手は私のおまんこに伸びてきた。彼はキスも上手だったし、私の体を弄る手もとてもいやらしく動いていた。
 私は彼に訊ねた。
「女の子とセックスしたことがあるの?」
「キスをしたことはあります。おっぱいとかも触りました。でも……」
 でもの先が気になった。
「でも、何?」
「でも僕はまだ童貞です」
 私の心がまたドキドキした。童貞という言葉が私の心を震わせた。童貞の彼とセックスがしたい。彼の初めての女になりたい。私は本気でそう思った。
「私じゃダメ?」
「えっ?」
「悟君、私とセックスしない?」
「でも……でも恭子さんは謙哉のお母さんだから」
「簡単なことよ」
「簡単?」
「謙哉に秘密にしておけばいいの」
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