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禁愛
第8章 突然の訪問
栞奈は夕飯の準備をする…

『なんで??あの人を泊めなきゃいけないの?』

複雑な気持ちで夕飯を作っていると、美和がキッチンにやってきた。

「何か、お手伝いしましょうか?」

「いえ、大丈夫です、もう少しで出来ますからゆっくりしてて下さい」

「でも…」

「本当に、気になさらないで…」

栞奈は必死に笑顔を作り答えた。

優もキッチンへ来た。

「俺、着替えてくるから」

「うん、ベッドの上に置いてあるから」

「ありがと…」

優が着替えに行き、二人きりになった。

とても気まずい空気が流れる。

「優って、本当に優しい人ですよねぇ」

栞奈の背筋に電気が走った気がした。

「えっ…えぇ」

「そんな所が好きになったんですか?」

「まぁ…」

苦笑いをし…

『なんで、この人ここに居るの?そして言葉に何か棘がある…』

「お手洗いお借りしても、良いですか?」

「あっ…どうぞこちらです」

栞奈がトイレに案内し、キッチンへ戻った。

やっと、ほんの少しの間一人になれ、ふぅーっとため息をついた。

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