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禁愛
第9章 気持ちの変化
それから数日後…。

優が仕事から帰ってきて、栞奈はいつもの様に夕食を用意した。

「栞奈…」

「どうしたの?」

「また…出張だ…今度は少し長引くかもしれない…」

「えっ?・・・大阪?」

栞奈の頭の中に美和の顔が浮かんだ。

「うん、今度は2週間じゃ戻れないなぁ」

「どのくらい?」

「行ってみないと分からない…大丈夫か?」

「えぇ…大丈夫…でも…」

栞奈は美和の事を切り出そうとしたが…すぐに言うのを止めた。

「どうした?」

「ううん…何でもない」

優は何も知らない事…。

「栞奈、いつも俺に遠慮して言えない事があるんじゃないのか?」

いつもなら、ここまで聞いては来なかったので栞奈は驚いた。

「えっ…あ・・・」

「俺たちは夫婦なんだぞ?この先もずっと生活していくんだ…
 聞き分けの良い妻を演じる必要はないよ…栞奈の気持ちを俺も知りたい」

この先もずっと一緒…

優は栞奈をソファに座らせ、顔を見つめていた。

栞奈が何かを言いたそうな顔をしていたが、中々口を開かない。

「言いたくない事なら、無理矢理には聞かないよ…
 でも、栞奈の負担を少しでも減らしたいんだ」


栞奈は優に話すことにした。

優が大阪出張してた時、栞奈の電話を2回出た事…。

この前のキスの事…。

優はかなり驚いてる様子だった。

「まさか…そんな…栞奈、電話は知らなかったよ…
 この前泊まった時もそんな事があったなんて…ごめんな」

「責めてないのよ…ただ確かめたかっただけ…」

「彼女とは、昔俺が大阪に居た時の同僚だったんだ、栞奈と出会う前に
 一度だけ、気持ちを伝えられた時があった…でも、それは断ったよ」

「どうして断ったの?」

「俺も彼女の事が好きだった…でも東京に戻るっていう辞令が下りた後だったんだ…
 若かったんだろうな…遠距離なんて無理だと思ったし、それ以上に彼女に悲しい思いを
 させたくなかったんだ…」

優の優しさだったのだろう…。

「それから、俺は東京に戻ってしばらく仕事に没頭したよ…
 彼女を忘れる為にね…先輩から何回か女の人を紹介されたけど…
 その気になれなかった…そんな時、あの会社で栞奈に出会ったんだ」

あの会社というのは以前栞奈が働いてる会社だった。

栞奈は以前、優の勤めてる会社の取引会社に居て経理の仕事をしていた。

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