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禁愛
第9章 気持ちの変化
それから数日後…。

仕事を終え帰る準備をしていると和歌子が声を掛けてきた

「栞奈、今日、栞奈の家にお邪魔しても良い?」

「えっ?良いけど、何かあった?」

「ううん、たまには良いかなぁってさ」

和歌子は栞奈の家に仕事からまっすぐ遊びに来た。

栞奈は、和歌子に亨の事を会った次の日に報告していたので

今回は何かあったんだと確信していた。

しかし、和歌子が話すまでは自分から聞かなかった。

夕飯を二人分作り、準備をした。

その間、和歌子はキッチンのカウンターに座り料理の様子を見ていた。

「栞奈は、料理好き?」

「うん、好きかな…」

「私は嫌い…仕事してる方が好きだわ…デザインしたりしてる方が 
 大好き…私、主婦に向いてないのよ…」

少し寂しそうな顔をしながら和歌子が呟く…

そして、料理が出来て、テーブルに並べ

和歌子と夕食を食べた。

夕食を食べてる間も和歌子は会社の話などをしていた。

ワインを飲みながら、たまには家で友達と呑むのも悪くないかも

っと栞奈は思った。

その時間を楽しみながら、栞奈はふっと優の事を考えた。

『今日は、優から電話来ないな…』

こんな事を考えていると、和歌子が

「栞奈、今晩泊めてって言ったら迷惑?」

「迷惑じゃないけど…何かあったの?」

「うん…実はね…」

和歌子が話はじめ、内容はお姑さんの事だった。

最近、和歌子が仕事を始めた事に対しての愚痴だった。

しかし、旦那さんは全くかばってくれず、和歌子は落ち込んでいた。

話を聞き、和歌子の気持ちが少しでも晴れるならと思い

旦那さんの許可が取れればという条件から、和歌子を泊める事にした。

和歌子はすぐに旦那さんに連絡をとり、許可をもらった。

この日は、少し遅くまで和歌子と色々な話をした。

しかし、この日は優から連絡は無かった。
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