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禁愛
第15章 未来への希望
目を覚ますと亨が隣に居た。

前に倒れた時と同じ光景だった。

「ここ…病院?」

「ビックリしたよ・・和歌子さんから電話もらって急いで来たんだ」

「仕事大丈夫なの?」

「うん。また戻るけど今は大丈夫…だから無理するなって言ったんだよ…」

亨に頭を撫でられ少し安心した。

「ごめん・・」

「栞奈…ありがとう」

急にお礼を言われ、

「どうして?」

「結婚しよう」

いきなりのプロポーズに戸惑った。

「何?急にどうしたの?」

「6週目だって」

亨がニコニコしながら答えた。

「へっ?」

「俺たちの子供がここに居るんだよ…」

そういうと亨が栞奈の腹部の上に手を置いた。

「嘘?」

まだ受け入れられないらしく栞奈は呆然としてる

「さっき先生が言ってたよ…今は一番大事な時だから無理はしないようにって
 それから、今回のは風邪じゃなくて、貧血らしいよ…微熱は妊娠してるせいらしい」

「本当?私、赤ちゃん出来たの?」

「そうだよ」

栞奈は、驚いたがだんだん状況が分かって来てかなり嬉しかった。

亨は栞奈を抱きしめ。

「幸せにするから」

っと言い、栞奈にキスをした。

「っと…プロポーズの返事は?」

唇を離し亨が答えを聞いてきた。

「よろしくお願いします」

答えを聞き、二人はどちらとも無く唇を近づけキスをした。

少し経ち、先生が来て色々と話を聞く。

そして、最後にエコーの写真を渡され二人はその写真を覗き自然と笑顔になった

お腹の中に居る赤ちゃんはまだまだ小さく…良く分からなかったが

二人は幸せだった。

点滴が終わったら帰っても良いと言う事なので、それまで

二人は将来について色々話した。

「男の子かな女の子かな…栞奈はどっちが良い?」

「私は、どっちでの良いなぁ…亨に似てれば」

「栞奈みたいな女の子が欲しいな」

とても幸せで…とても嬉しかった。

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