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官能能力者 あおい
第29章 えっちな合宿:彼女のシジョウ
「先生。私から、問題を一つ追加してもいいですか?」
「いいけど。どんな問題かしら?」
結城さんは皆の顔を見回し、最後に柊さんの方を見て、
「さて、名探偵諸君。ハウダニットは大体わかったわよね?次はワイダニットよ」
はうだにっと?
わいだにっと?
なんじゃそりゃ?
私がわからん、という顔をしていると、委員長がそっと耳打ちしてくれた。
「ハウダニットっていうのは、『どうやったか』を中心に話を組み立てる方法。今、会長がやったように、このトリックを使えるのはこの人だけ、みたいなやり方。
ワイダニットっていうのは、『なぜやったか』から犯人を特定していく方法。動機から犯人を推測するみたいな感じ。どっちも推理小説の書き方の流儀みたいなものだよ」
なるほど。
ハウダニットというのは「How done it」であり、ワイダニットとは「Why done it」なのだという。
要は「私はなぜ高島あおいを殺したのでしょう?」ということか?
ああ、昨夜の折木さんの「私はどうして、こんなことをしたのでしょうか?」もワイダニットというわけか。
「そんなのシナリオにあるのかよ?」
佐々木さんが言う。もともと、問題用紙にない設問だ。たしかに、動機の設定はなかったのかもしれない。
「うーん・・・どうしてかな?わからないな・・・。動機はちゃんとあるのか?」
柊さんも首をひねる。
「ちゃんとあるわよ。れっきとした動機がね。ただ、まあ、柊くんには1000年経ってもわからないかもね。」
朴念仁だから、と言い添える。
ん?朴念仁?
どっかで聞き覚えがあるような・・・?
「いいけど。どんな問題かしら?」
結城さんは皆の顔を見回し、最後に柊さんの方を見て、
「さて、名探偵諸君。ハウダニットは大体わかったわよね?次はワイダニットよ」
はうだにっと?
わいだにっと?
なんじゃそりゃ?
私がわからん、という顔をしていると、委員長がそっと耳打ちしてくれた。
「ハウダニットっていうのは、『どうやったか』を中心に話を組み立てる方法。今、会長がやったように、このトリックを使えるのはこの人だけ、みたいなやり方。
ワイダニットっていうのは、『なぜやったか』から犯人を特定していく方法。動機から犯人を推測するみたいな感じ。どっちも推理小説の書き方の流儀みたいなものだよ」
なるほど。
ハウダニットというのは「How done it」であり、ワイダニットとは「Why done it」なのだという。
要は「私はなぜ高島あおいを殺したのでしょう?」ということか?
ああ、昨夜の折木さんの「私はどうして、こんなことをしたのでしょうか?」もワイダニットというわけか。
「そんなのシナリオにあるのかよ?」
佐々木さんが言う。もともと、問題用紙にない設問だ。たしかに、動機の設定はなかったのかもしれない。
「うーん・・・どうしてかな?わからないな・・・。動機はちゃんとあるのか?」
柊さんも首をひねる。
「ちゃんとあるわよ。れっきとした動機がね。ただ、まあ、柊くんには1000年経ってもわからないかもね。」
朴念仁だから、と言い添える。
ん?朴念仁?
どっかで聞き覚えがあるような・・・?