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官能能力者 あおい
第47章 エピローグ:クリスマス・ラブ
「ねえ、冬馬・・・」
「ん?なあに?」
「私、思ったんだ・・・。この能力、官能能力さ、すっごい大変なこともあったし、このせいでとんでもない目にもあったけどさ」
そう、たくさんたくさんとんでもない目にあった。
貞操の危機は数しれず、でも・・・でも・・・
この能力のお陰で仲良くなった人もいた。

例えば透子さん。例えば折木さん。

そして、柏木冬馬くん。

「きっと、この能力って、愛情を世界で一番強く感じることができる能力、でもあるんじゃないかなって」
ふふ・・・と冬馬が笑う。あれ?私なんか変なこと言ったかな?
「うううん、ごめん。あおいちゃんらしいって思って。
 いっつも前向きで、元気で、どんなときでもなんとかしちゃう・・・、それが、僕の好きになった高島あおいっていう人だ。」

「冬馬・・・これからも、ずっとずっと、一緒にいよう」
「うん・・・よろしくね」
「うん・・・」

また、キスをする。そして、互いの身体を弄り合う。

この日、わたしたちは、時間の制限いっぱいいっぱいまで、何度も、何度も愛し合った。

最初はとっても変でエッチな能力から始まった私達の関係。

でも、私にはわかる。
きっと私はこの人と一生を共にする。

つらいことや大変なことがあるかもしれない。
そうなっても、きっと、この人とだったら乗り越えられる。

深い、深い、安心感。
深い、深い・・・たぶん・・・きっと、これが、愛っていうものだ。

【官能能力者 あおい 完】
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