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私と彼らのヒミツな契約
第2章 迷子の羊
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「はぁ……はぁ……」
雨に濡れて滑る柵を乗り越え、一息ついて顔をあげる。
そこには、外の世界の景色が広がっていた。
今まで柵を隔てて憧れていた物が目の前にある。
「……やった…」
これでやっと私は父親の奴隷ではなく、1人の人間になれた。
そのことが嬉しくて、私の目から涙がはらはら零れる。
顔が涙と雨でぐちゃぐちゃだ。
(…いや、泣いてる場合じゃない)
これが終わりじゃない。
今から、隠れるホテルを探さなければならない。
父親がいつも使っている高級ホテルではばれてしまうだろう。
しかし私には土地勘はまったくない。
それに。
「あー…」
自分の姿はびしょびしょのワンピースに、土に汚れた裸足という姿。
仮に宿が見つかったとして、入れてくれるだろうか。
(どこかで服買おうかな…)
この姿のままではあまりにも目立ちすぎる。
そして、スカートのポケットに手を伸ばし、
「あっ……!!!!!!」
最大の過ちに気付いた。
「財布、忘れた………」
雨に濡れて滑る柵を乗り越え、一息ついて顔をあげる。
そこには、外の世界の景色が広がっていた。
今まで柵を隔てて憧れていた物が目の前にある。
「……やった…」
これでやっと私は父親の奴隷ではなく、1人の人間になれた。
そのことが嬉しくて、私の目から涙がはらはら零れる。
顔が涙と雨でぐちゃぐちゃだ。
(…いや、泣いてる場合じゃない)
これが終わりじゃない。
今から、隠れるホテルを探さなければならない。
父親がいつも使っている高級ホテルではばれてしまうだろう。
しかし私には土地勘はまったくない。
それに。
「あー…」
自分の姿はびしょびしょのワンピースに、土に汚れた裸足という姿。
仮に宿が見つかったとして、入れてくれるだろうか。
(どこかで服買おうかな…)
この姿のままではあまりにも目立ちすぎる。
そして、スカートのポケットに手を伸ばし、
「あっ……!!!!!!」
最大の過ちに気付いた。
「財布、忘れた………」
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