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私と彼らのヒミツな契約
第3章 目覚めた羊
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「良かった…俺郵便配達してたら人が倒れててびっくりしたよ…駆け寄ったら若い女の子がひどい熱だして倒れてたから…」
「助けて下さったんですよね…ありがとうございます…」
私は頭を下げるため身体を起こそうと、
「痛っ!?」
したら天井で強く頭を打った。
いや、天井じゃない。
どうやらこの空間は押し入れに布団を無理やり引いた空間のようだ。
「ああ、ここボロアパートだから天井とか雨漏りしてんだよね…狭いけどちょっと我慢して?」
「あ、はい…」
「えーっと…君の名前は?」
「彩加です…」
名字は素性がバレてしまいそうだから言わなかった。
「キレイな名前だね。…俺は、一樹。このアパートの家主なんだ。」
「へー…」
(こんなに若いのに…あれ、でもさっき新聞配達の仕事してるって…)
二足のわらじってヤツ?
「気軽に一樹って呼ん…」
と、その時。
ドンドンドンドンッ!!!!!!
薄い木で出来ているらしい扉がスゴイ音をたてて叩かれる。
「一樹、居るんでしょっ?ねぇ…あたしと付き合ってっ!!!!!」
そして狂ったような女性の声が聞こえてきた。
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