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私と彼らのヒミツな契約
第3章 目覚めた羊
「ねぇ一樹、私あなたの事大好きなの!!!!諦めないわ!!!!!」

必死というより楽しそうな彼女の声は狂気を感じる。

「やべっ…」

「彼女さん…ですか?」

外で未だ喚いている彼女に気付かれないよう、小声で問うと一樹はうなずいた。

「元…だけど…しつこくて困ってるんだ…別れないって。」

と。

ガチャガチャ…
玄関から金属で鍵穴を探るような音がした。

(まさか…ピッキング!?)

「…ごめん、彩加さん!!」

何が、と言おうとしたら

彼が私にキスをした。

「ん…ふぁ…」

しかも、濃厚なディープキス。
苦しくて空気を吸おうと唇を開いた瞬間、彼の舌があっという間に私の口の中に入ってきた。
歯をなぞり、歯茎をなぞり、逃げ惑う私の舌を捕えて絡め合う。

「んっ…んんっ!!!」

苦しくて彼の胸を叩くけれど、彼は力強く私の腰を抱いて離さなかった。

ガチャッ…

「何、してるの…?一樹…」

部屋に入ってきた彼女がそう問うまで、私たちの唇は離れなかった。

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