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視線
第1章 始まりの告白
大学に通うようになって半年が経ちました。
最初は環境に慣れていませんでしたが、半年も経てばさすがに慣れてきて、どの時間の電車に乗れば授業に間に合うのかもちゃんとわかってきました。

そんな私には最近、悩みがあります。
どんな悩みかと言うと、通学で乗る電車で視線を感じるということです。
その視線は、私がその視線の先に目を向けると、すでにスマホにあります。
だから、「勘違いだよ」って言われたこともあります。
最初は私も「勘違い」って思ってました。
だって、私が視線の先に目を向けるともうスマホを見てるので。

でも、その視線は確かに私を見てます。
私のつま先から頭まで……。
あの視線が、特に見ているのは私の「おっぱい」
言葉にすると恥ずかしいですね。
でも、言葉にしないと、このなんとも言えない不快感は、どこまでも閉じ込められたものになってしまうので今、思い切って書いています。

視線は私のカラダをチェックするように、つま先から頭まで必ず見ます。
そして、頭まで見たら「おっぱい」を見つめてきます。
最初はこれも私の勘違いだと思ってました。
でも、あの視線から、「おっぱい」に対しての執着をすごく感じるようになってから、これは勘違いなんかじゃないと思うようになりました。

あの執着はすごいです。
勘違いじゃないと思うようになってから、「おっぱい」を隠すようにしてました。
でも……。
あの視線は、隠してるはずの「おっぱい」が隠れてないと錯覚する熱心さで見てきます。
もちろん、そんなはずはなくて隠れてます。

どんなに隠しても、まるで透けてるように思えてしまう視線。
私は、いつも乗っている車両を変えるか、電車に乗る時間を変えるしかないのでしょうか?
本当はそんなことはしたくないですが、そうするしか今のところ対策がない気がしています。
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