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第2章 壊れる音

自転車で急いだおかげで、遅刻すれすれにはならなかった。
鞄を置いたら、麻友のクラスに行こう。
そう思いながら、教室に入った。
「だから！これ、りぃちゃんの！どうする！？」
俺は声がするほうを見た。
間違いない、これは麻友の声だ。
しかし、りぃちゃんって誰だ？
そもそも、このクラスに何の用だ？
「おー、鷹取、おはよー！」
クラスメートが話しかける。
「ああ、おはよう」
すると、クラスメートは眉をひそめながら小声で話してくる。
「あれさ、7組の桜井さんだろ？鷹取の彼女だろ？」
「うん。そうだけど？」
「桜井さんさ…いや、ほら、話してる相手、小泉だぜ…」
「えっ…」
俺は一瞬わけがわからなかった。