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あなたが好きっ!
第1章 重なる視線
カツン、カツン…
コンクリートにローファーの音が響く。
「鷹取くん…?」
約束の時間に、部室前に行った。
「桜井さん…」
目の前に鷹取くんがいる。
「来てくれたんだ…」
「うん…」
だって、好きな人のお誘いだもん。
「桜井さん…」
少しの間があった。
「桜井さん、俺と付き合ってください。」
信じられない言葉だった。
「うれしい…」
思わず笑顔がこぼれた。
「やっと言ってもらえた…」
ずっと欲しかった言葉。
やっと言ってもらえた。