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あなたが好きっ!
第2章 本当のはじまり
担任の自己紹介、そして、私たちの自己紹介とこれからの連絡など、事務的な話が続く始業式のホームルーム。
新しい友だちもたくさんできた。
ただ、ひとつ、隆也だけが気がかり。
どうせ今年もガリ勉をつらぬくんだろうなぁ。
心配でメールを送ろうとしたときだった。
「麻友、どうしたの?」
聞き慣れた声。
「あ、淳!部活は?」
「あれ、明日入学式だから体育館使えなくて、今日はなしだよ?」
あ…そういえばそんな話を顧問と担任から聞いた気がする…
「めずらしいね、麻友が忘れるの」
にこっと笑いながら、淳が言った。
「ごめんごめん、ぼーっとしてて」
慌てて笑い返す。
「じゃあ、帰ろうか」
そっと差し出された手を握る。
隆也、今はこれだけで十分幸せなんだよ。
新しい友だちもたくさんできた。
ただ、ひとつ、隆也だけが気がかり。
どうせ今年もガリ勉をつらぬくんだろうなぁ。
心配でメールを送ろうとしたときだった。
「麻友、どうしたの?」
聞き慣れた声。
「あ、淳!部活は?」
「あれ、明日入学式だから体育館使えなくて、今日はなしだよ?」
あ…そういえばそんな話を顧問と担任から聞いた気がする…
「めずらしいね、麻友が忘れるの」
にこっと笑いながら、淳が言った。
「ごめんごめん、ぼーっとしてて」
慌てて笑い返す。
「じゃあ、帰ろうか」
そっと差し出された手を握る。
隆也、今はこれだけで十分幸せなんだよ。